『想像力の奥行きは「ひとりの時間にものを思う分量」にあるとぼくは感じています。若い人がいいのは「ひとりの時代にものを思う分量」の多さを、生活に丸抱えしているところなのです。仕事が終わり、ひとりの部屋で孤独にあれこれその日のことを考える……だから翌日に調理場で「昨日のことを考えてきている」と思える言動に出会うのです。想像や反省を重ねる時間こそが料理人を作り上げるのではないでしょうか。』
(斉須政雄「少数精鋭の組織論」より)