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続きは、こちらで。
「その後も、きちんと暮らす。」
世界が変わる方法
「自分の仕事をつくる」と「自分をいかして生きる」は時々本棚から取り出して、パラパラと読み返す本だ。特にまえがきが、僕にはグッとくる。
「仕事」というものを通して、小さな「自分」という存在が「世界」に対してできることがあるのだということを気づかせてくれたのは、以前、「今日ちょっとグッときた言葉」でも引用したこの中の一つの文章だ。
この世界は一人一人の小さな「仕事」の累積なのだから、世界が変わる方法はどこか余所にではなく、じつは一人一人の手元にある。
改めて、このことに気づいてから、身の回りを見渡すと、自分の生活をかたちづくっている「誰かの仕事」の膨大な蓄積に圧倒されるのだ。
- 作者: 西村佳哲
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- 発売日: 2003/10/01
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「喜嶋先生の静かな世界」読了。
ここのところ読むのは実務的な本ばかりだったので、小説を読んでみようと思い、手に取ったのが、森博嗣「喜嶋先生の静かな世界」。
とても良かった。
喜嶋先生の含蓄のある言葉が次々と出てきて、深く考えさせられる。
学科の歓送会では、出て行く人は「今までの経験を活かして」と挨拶をする。たまたま横に立っていた喜嶋先生が、僕に囁いたことがある。
「そんな経験のためにここにいたのか」
喜嶋先生なりのジョークかもしれないから、僕は先生に微笑んで返したけれど、じっくりとその言語を考えてみると、こんなに凄い言葉、こんなに怖い言葉はない。
いいか、覚えておくといい。学問には王道しかない。
すべて作者が日常的に考え、思い巡らせていることを小説の形に落とし込んだものなのだろうと想像できる。哲学の塊のような本。
研究の場という、しん、と張り詰めたような静かな世界に触れ、背筋が伸びる思いがした。
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
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「楽か、楽しいか」
楽とは、つらいことから逃げて得られるもの。
一方の、楽しいとは、つらいことを乗り越えてこそ、得られるもの
(川田修「かばんはハンカチの上に置きなさい―トップ営業がやっている小さなルール」より)
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『「ハイアールはほかより高いけど、ほかよりも品質がいいとは限らない。今のカラーテレビ、エアコン、冷蔵庫はどこも同じようなものだよ。なのに、どうしてハイアール製品を買うの?」と馬雲は不思議がると、母親はこう言った。
「家まで来てエアコンを点けてくれる上に、布まで持ってきてそのあたりを拭いてくれるのよ」
馬雲は悟った。「布を持っていくだけで10%高く売れる。布が拭くのは床板や電気製品じゃなくて、客の心だ」と。彼はその後社員に、「われわれは一枚の布を使って一元多く稼ぎましょう。インターネット企業はどこでもあれこれと知恵を絞り客から金を稼ごうとしていますが、われわれは知恵を絞って客から稼ぐのではなく、知恵を絞って客の成功を助けましょう。これがわれわれの出発点です」と言った。』
(張剛「アリババ帝国」より)
一緒に、前に。
6年くらい前に書いた記事に、今日、こんなコメントをいただいた。
「自分を見つめなおす方法」を検索してまして、
見つけた通りすがりの者です。
この方法は、中学2年の不登校の娘にも何か効果があれば…と思って
利用させて頂きます。
色々動いてはいるものの
行き詰ること多々ありで
結局動いて落ち込んで…を繰り返しています。
子供の深層心理も分からず、
親の資格なし!と烙印を押されても仕方ないかな…
この方法で自分を見直す事を
親子で行動してみようと思います。
有難うございました。
自分のために書いたものが、誰かの役に立つのであれば、それは幸いです。
色々と考えてくれて、一緒に行動しようと思ってくれる人がそばにいてくれるというのは心強いと思いますよ。
焦らないで、一歩ずつでも前に向かって動いて行けば、必ずいずれ道が開けていく。そう思って、僕も日々を過ごしています。
思い入れ。
バンクーバーオリンピックのカーリングの中継を見ているのだが、解説の人が相手チームであっても良いプレイをした時に「ナイスショット!」と言う。
もちろん日本チーム寄りの解説はするのだが、良いプレイをしたときには、それが相手チームであってもきちんと褒める。
日本チームへの思い入れがあるのはもちろんなのだが、それ以上にカーリングというスポーツに対する思い入れが強いのだろう。それは素敵なことで、なんか良いと思う。