「会社のつくり方」を読む。

よくある会社設立のためのマニュアル本ではない。元マイクロソフト社長の成毛氏の経験を踏まえた実践的な本だ。会社をつくる予定はないが、面白く読めた。
いきなり2章目に失敗したときの心構えがあったり、20代から50代まで年代別に会社のつくり方が分かれていたり、辞表の提出の仕方があったりとなかなかユニークかつリアリスティック。12章以降の会社の初日から1年後までの心構えを書いた部分がふむふむなるほどと参考になる。会社をつくる予定はないのだが。
中で一番共感したのは「おごられ上手になる」という部分。お客さんに借りを作ろうと薦めているのだ。凡百の営業本では「お客さんに貸しを作れ」と書いてある。うちの会社の上司の人もそう言っていた。ばーか、なんて口には出さずにふむふむなんてふりをしてたけど、僕は逆だよと思ってた。お客さんに借りを作らせてあげることで懐にもぐりこむんだよって。で、そうやってた。
そんな自分の経験にぴたっとくる本。それだけでこの本を全肯定。おすすめ。

会社のつくり方 (日経文庫)

会社のつくり方 (日経文庫)