秘密の観覧車。

いつもの電車に乗って川をいくつか渡る。そして何本目かの川の向こうにほんの数秒、小さく観覧車が見える。
くるぞくるぞと待ち構えてないと見逃してしまうほど、ほんのわずかなタイミング。まわりの人を見てみても、気づいている人はいない様子。
そっと小さな観覧車に目をやる毎日。誰にもないしょの小さな秘密。