「幸福な食卓」を読む。
とにかく出だしの一行目がうまい。いきなり物語に引き込まれる。
「父さんは今日で父さんをやめようと思う」
グッバイマイラブ、グッバイマイスウィートデイ、グッバイマイハッピーデイズ……。
ここ三日、ずっと続いている直ちゃんの歌は、辛気くさくてとても聞いていられない。
直ちゃんが目覚めた。いつから眠っていたのかは不明だけど、長い眠りからようやく目を覚ました。小林ヨシコは本物の救世主だったのだ。
最後の一遍を電車に乗りながら読んでいたのだが、ぐぐっと涙がこみあげるのがわかって、あわてて本を閉じた。家に帰ってすぐに続きを読んだら、やっぱり涙が出てきた。
家族ってなんだかいいなって思って、たまには実家に顔を出してみようかななんて思ったりした。
- 作者: 瀬尾まいこ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/11/20
- メディア: 単行本
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