ワールドカップで勝てなくても。

今日発売のNumberに掲載されていた前回のワールドカップのイタリアvs韓国を扱った記事が面白かった。
疑惑の判定の末、韓国がイタリアを破るという番狂わせが起きた試合なのだが、その試合が始まる前からイタリアに対して行なわれていた韓国での仕打ちがなかなか。

「韓国という国は、俺たちに出来る限りの嫌がらせをしてきた。丘の上にある辺鄙なホテルは本当に汚かったんだ。練習場のピッチは狭く、ロッカールームもない。日本では、すべてがしっかりと組織化され、仙台市民は熱烈に歓迎してくれたというのに……ワールドカップの試合前に、そんなシチュエーションに丘あれるとは思いもしなかった」
不平を言っても仕方がない、と割り切った。気を紛らわすためマッサージ室に向かったが、そこでも手厳しい歓迎が待っていた。
「……ヘビが出てきたんだ。両手を広げたサイズのでかいやつだ。失笑したね」

韓国サポーター側スタンドに、一文字用のプラカードが置かれていた。内容は'66年大会でイタリアが北朝鮮に負けたことを蒸し返すものだった。
「"AGAIN 1966"と書いてあった。一気に不快感が高まったね。
イタリアサッカー協会の幹部も激怒した。FIFAに抗議したと聞いているけどね。幹部のひとりはこうも行った。『日本ではありえない行為だ』あの文字を書いた奴らにははっきりとした憎悪を抱いたんだ」

やるなぁ韓国。やっぱりこのくらい徹底したやり方でかかっていかないとワールドカップでは勝ち進んでいけないのかも。このくらいのことを平気でするくらいの意気込みでなくちゃ。
でも日本では絶対に無理。そんなことをするくらいなら、ワールドカップで勝てなくてもいいって思うよ、たぶん。青くさいと言われようとも。それよりも「日本ではありえない行為だ」って他の国から言われるような国でいることの価値のほうがずっとずっと高い、そう思う。
でもね、やっぱりワールドカップでも勝ってほしい。そんな風に思うのは欲張りすぎか。